2016年3月24日木曜日

●絵馬とは


絵馬はその字の如く、板などに馬の絵を描いて寺社仏閣に奉納したのが始まりであったと
いわれています。もともとは神社に神の乗り物である生きた馬を奉納していましたが、
経済的な理由により生きた馬を奉納できないときに生馬の代わりに土製、木製の馬形や板に
馬を描いた絵馬を奉納しました。

現在、絵馬には馬だけでなく、さまざまな絵が描かれています。

このような傾向は室町時代から見られ、奉納する社寺に合わせ絵柄が描かれるようになりました。
同時に芸術的価値を認め、有名な絵師に依頼して作成した大型の絵馬を寺社に奉納し、
多くの参詣客にアピールするといった動きもみられました。
このような絵馬はその大きさから大絵馬と呼ばれます。

江戸時代に入ると絵馬奉納の習俗は最盛期を迎えます。
その後、近代・戦後と習俗の形態は変化しつつも、現在も絵馬文化は生きています。